田舎暮らし、始めました。

 

 なんて、嘘です。

 単なる引っ越しです。

 大体、引っ越して来て、新居に入って、先ず感動したのが、これでしたから。

 

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 アリジゴクです。

 

 何かが、いえ、何もかもが不確かな、恰も、陽が沈みかけ、やがて夜が訪れようとする黄昏時のような、そんな中途半端な人生から、何とか脱却したくて、次に進みたくて、思い至った引っ越しでした。

 なのに、益々、闇が近づいてしまったような、夕暮れが深まってしまったかのような、そんな不安な毎日が、かの地同様、この地でも続いています。

 取り敢えず、

 

 伊那谷薄暮日記、始めます。